
お彼岸ですね。
この世界はコントラストでできていて、女性と男性、夜と昼、雨と晴れ、いろいろなことを対比の中に見つけてゆくようになっています。
夏至や冬至、春分や秋分って、やっぱりおもしろいタイミング。片方が極まることで知ることもあれば、ふたつのバランスが調うことでわかることもあります。
春分からのことが、ひとつの調和にたどり着いて。そして、その調和を土台にここからまた次の景色へ向かってゆく。
「調和」って、さりげなくて、ときに地味で、けれど絶大で。「ふたつ」がほどよく調うとき、「ふたつ」はもう「ふたつ」ではなくなっている。左右の車輪のバランスが取れたとき、それが「ひとつ」として走り出すように。ひとつに決めなくていい、と知っているとき、ひとつになっている。
調ったバランスは、矛盾も軽やかに超えてゆく。「両方同時にあってよい」ということって、なかなか受け取り難かったりするけれど、実はそれが自然体だったりもするのですよね。
Boards of Canada – Reach for the Dead