即興で(音楽の)セッションをしているとき、例えばアイコンタクトを取ったり、わかりやすいアレンジを足したり引いたりして展開させてゆくことがあって、それはそれで有効なのだけれど、考えて制御している範疇ではあって、想定の範囲内でもある。

そうではなく「アイコンタクトも取らずに、一瞬でパッと次の展開へ移る」ということをしたとして、他のメンバーと息が合うかどうか?

それが不思議と合ってしまうことがある。

一体どうやっているのか自分でも分からないし、頭では「急にこんなことしても合わないだろうなあ」と考えていたりするから面白い。

グルーヴのあるドラムが叩けているときというのは、体が勝手に叩いている。体がぐいぐいと先に進んでいて、頭は脇役というか、それに適した役割をここそこで果たしつつ、演奏には関係のないことをうっすらと考えていたりもする。

日々生きるということも、同じことなのだろうとよく想う。

「周りと息が合っている、グルーヴのある」状態というのは、考えて考えて捻り出すものではないのだろう。体はたくさんわかっている。