森が好きだ。

少しだけ風の強い暖かな夜、わさわさと揺れる木々を見ると、何かがはじまりそうな予感とともに、何とも不思議な心地になる。

森は、さまざまな生命から成っていて、木も繁れば、川も流れ、花が咲けば、動物たちが駆け抜ける。

けれど、風に揺れる姿を見ていると、森のその全体がひとつとして生命を得て、生きているようにも見える。

不思議な心地で森を眺めながら、森のように在りたい、そんなことをよく想う。