しばし
燃えていたのは

偽物の火




どこか
わかっていて



本物の火は
消えてしまったと
あきらめていた




あの日

その火が
盗まれないように


そっと隠して

入れ替えたのは

秘密だった
のだから





隠れていた
火は

姿をあらわす





火は
照らす




照らされ
浮かび当たった


点と
点は

結ばれて



線となって

網目となって

ひろがって




胸の奥に
火が灯る




おかえりなさい




ほんとうの
灯り